231103_中米にいってやること

今年は早めの年末休みをもらって、中米に行くことにした。目的は、12年前に交換留学でコスタリカに行った時に大変お世話になった(長期間3食+寝床を無償で提供してくれていた!!)ホストマザーが50歳の誕生日を迎えるという事で、そのお祝いに行くこと。中南米は、10の倍数の誕生日は相当な勢いで誕生日会をする習慣があるようだ。10の倍数でなくとも相当な勢いで祝っているが、10の倍数の時は規模感が違う。
この機会にコロナ以降の中米の様子を見てみたい。航空券が安く手に入ったメキシコからコスタリカに南下することにした。チリ関係的には、メキシコ→グアテマラエルサルバドルホンジュラスニカラグアという馴染みのない国4連続を通過してコスタリカにたどり着く。メキシコシティからは陸路でいくと2500km、東京山口を往復するくらいの距離らしい。なるべく陸路で行きたい。最終目的地以外、ほとんど決まっていない。
今回を機に、自分なりのラテンアメリカの見方や関わり方を更新したい。初めてラテンアメリカに足を踏み入れた17歳の時は、彼らの時間に対する感覚や働き方、家族の一体感みたいなものが、肌感覚的に良いなと思った。足を踏み入れる前は、後進国に行って人助けをしよう!みたいな浅ましく押し付けがましい考えがあったのだが、10ヶ月くらいの滞在を経て、彼らの今を最大限に楽しむ生活が羨ましいという気持ちに変わった。その後エクアドルに行く機会があり、セルフビルドで自分たちの環境を作る人々に魅了された。その後アルゼンチンに行き、先住民の文化と地続きにあるエスニックな共同体に魅了された。今は、ラテンアメリカから始まる新しい価値観を肌感覚的に理解して、実際に何かやってみたいと思っている。ラテンアメリカから始まる新しい価値観で有名なものはエクアドルブエンビビール。先住民の知恵を憲法に盛り込み、西欧的な社会とは異なる価値観の国を目指している。
下記、中米周辺の簡単な歴史

 

18世紀
中央アメリカのほとんどの国はスペイン領
カリブ海の国々はスペイン領、イギリス領、フランス領

1789年:
フランス革命、人権宣言の発表
1791年:
サン=ドマング(現在のハイチ共和国、当時はフランス植民地)にて、ハイチ革命が起きる
1804年:
ハイチ共和国として独立(奴隷の反乱が成功してできた唯一の国)
1821年:
・メキシコがスペインから独立
1823年:
・メキシコの南部(現在のグアテマラからコスタリカまで)がメキシコからの独立を宣言、中央アメリカ連保共和国が生まれる
モンロー主義によりアメリカ大陸のこれ以上の植民地化の停止
1836年:
テキサス革命、現在のテキサス州がメキシコから独立
1838年~41年:
中央アメリカ連保共和国を構成していたそれぞれの州が独立を宣言、グアテマラホンジュラスエルサルバドルニカラグアコスタリカが建国
1846~48年:
米墨戦争により、メキシコの旧領土テキサスがアメリカに加盟、メキシコは北部の領土を大幅に失う

今回行く場所は偶然もともとメキシコだった場所だ。地理的な区分ではパナマも中米だが、パナマはもともと大コロンビア共和国でパナマ運河の建設権を得るためにアメリカが独立派と手を組み独立した国で、全く他の中米諸国と違う歴史を辿っている。